利用時の品質(その2:要素間の関係)

前回は利用時の品質(特性)が大枠でどのように変わったのかを見てみましたが、これらは名称の通り「利用する時」に「どのようなことになるのか」を把握するための指標になるものです。

利用者の視点で、システムを利用した時に、どうなると品質が良いとか悪いとかいうのだろう?ということですね。

そして・有効性 ・効率性 ・満足性 ・リスク回避性 ・コンテキストカバレッジ、とバラバラに平坦に並んでいるように見えるこれらの要素は相互に関係して成り立っています。

正確かどうかは置いておいてイメージを書いてみましょう。


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・やりたいこと、解決したいことが実現できるんだよね?・・・有効性

・いろいろな状況でもやりたいことをできるんだよね?・・・コンテキストカバレッジ

・やりたいことをやる際の手間や時間、使う資源は少ないよね?・・・効率性

・やりたいことをやる際とやった結果、危ないことに遭遇しないよね?・・・リスク回避性

・以上、やりたいことをやった結果どのくらい満足したのかな?・・・満足性

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大枠ですがこんな感じです。イメージは湧きますでしょうか?

有効性を中心として、コンテキストカバレッジと効率性、リスク回避性がその周囲を取り囲み、その結果が満足性へとつながる、という図式になっています。


このように関係性があるのですから、各要素をバラバラに見る・活用するなんて「あーもったいない!」のです。(笑)

是非このことを理解して使いこなしたいものです。

ではまた次をお楽しみに。


PS:

S.Yさんに”コンテキストカバレッジは、JISだと「利用状況網羅性」ってなってるよ”とお知らせいただきました。

情報をありがとうございました。

当Blogでは、冒頭にお知らせした「報告書」の表現を採用しているためにこうなっています。

ご面倒ではありますが、適宜読み替えていただければ幸いです。